TOEIC, TOEFL,英検の受験経験なしでも神田外語学院の講師に

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 ある年私は縁あって東京の神田外語学院(2年制専門学校)の講師になった。神田外語学院は日本でもっとも長い歴史をもった語学学校だ。そのきっかけはある日某企業の社員食堂でたまたま同じランチテーブルに座った学生との会話だった。初対面の彼といろいろ話しているうちに彼は英語と音楽が好きで現在神田外語学院の学生だと言った。英語が好きだけど効果的な勉強方法がわからないと言うのでその場でカレーライスを食べながらいくつか使える表現を教えて、それらの応用形も教えた。彼は喜んで「うちの学校の先生も茂木さんみたいに教えるのが上手だったらいいのになあ」と言うので、「じゃあ、私が教えに行くと言うのはどうだい?」と半分冗談で言うと彼は是非そうして欲しいと言った。翌日神田外語学院に連絡して、履歴書をメールするとすぐに電話がかかって来た。明日面接したいと言う。JR神田駅西口から数百メートルにある神田外語学院を初めて訪れた。2名の面接官とは話が弾んだ。私がアカデミックなバックグラウンドではなく、実用的なビジネスのバックグラウンドの持ち主であることが歓迎され、その場でビジネス科の講師として試験採用したいと言われた。明日から来て欲しいと言われて驚いた私はまずは当時千葉に住んでいた両親のところへ戻るべく電車に乗った。総武線で両国駅に到着する寸前に携帯電話が鳴り、今から学校へ戻れるかと聞かれた。明日のスタートではなかったのですかと聞いたら、今日の担当の講師が授業中に急病で倒れて病院へ搬送されたので2クラス講師がいなくて困っていると言う。学校は当然そういうリスク管理もしていると思っていたがその時は例外だったようだ。そこで私は両国駅で反対方向の電車に乗り換え、神田へ戻った。教科書の内容も知らないままいきなり2クラスを教えた。国際ビジネス科というコースで学ぶ学生が1クラスに20名いた。2月だったので、1年生の最後のセメスターだった。彼らに実用英語の学び方とその考え方を教えて90分が終わった。これが私の初めての学校でのティーチングだった。デモ・ティーチングとしては学生への受けが良かったらしく学校事務所は大変喜んでいた。

 その後も合計7クラスを担当させて頂き、毎週200名以上の学生にビジネス英語と国際マーケティングを教えた。そしてどのクラスでも一番最初の授業の終わりに無記名のアンケートを取った。授業のタイトルと内容のマッチングから教え方など細かく学生たちに採点してもらった。それらアンケートのスコアをパーセンテージに換算したものを事務所へ毎回提出した。もちろんこれは自主的な行動だった。平均スコアは毎回80%を上回った。これには学校側も驚いたらしく、

「今まで学生に自分の採点をさせる先生はいなかった」と言われた。物事には何でも初めてという事はある。その後社会人向けクラスを神田外語キャリア・カレッジで教えた。平日の早朝と夜のクラス、そして土曜日の午前中のクラスだった。おかげで毎日朝7時から夜9時まで授業があり、土曜日も仕事だった。日曜日だけが安息の日だったが心地よい疲労感を楽しんでいた。授業で使うテキストはほとんど自作だった。学校指定の教材もときどき使うがもっと学生のモチベーションを上げようと思った。学校側はそれについてはあまり厳しく言わなかった。 他の先生達の中には私が無資格で教えていることを良く思わない人達もいた。しかし、一番大切な学生達が英語学習に対する考え方を切り替えることができたと喜んだ。TOEICなどを否定するつもりはないがTOEICを受験したことがなくても英語に関して良い結果を出すことができる事を証明したことは一つのアチーブメントだった。

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