西山千と東後勝明先生

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 私の人生を変えた先生達。

西山千は日本における同時通訳の先駆的存在として、月面着陸を果たしたアポロ11号のテレビ中継放送における同時通訳などで知られるようになった英語通訳者。私が小学生の時に西山千の同時通訳をTVで見て驚いた。こんなことが出来るなんて素晴らしいと思った。

私の英語は完全に自己流だが私に大きな影響を与えた二人の先生は西山千先生と70年代初頭に早稲田の講師をされてNHKラジオ英語会話の講師でもあった東後勝明先生だった。

学校の英語教師からは何も影響も共感も受けなかったがお二人の発音や言い回しを研究して毎日何百回でも発音練習をリピートした。NHKラジオで学んだ単語やフレーズをその日のうちにラジカセで録音・再生を繰り返して東後勝明先生の発音とどこが違うのか聴き比べて、どうしたらこんなふうに発音できるんだろうと中学2年の時に悩んだ結果見つけたことは、発音だけではなく発声も英語は日本語と違うという事だった。

文科省(当時の文部省)のレベルの低い考え方で作った教科書や教え方は日本の英会話ビジネスをサポートしているようなものだ。私学の場合外人講師も採用されており、テキストも公立とは違う効果的なものを取り入れているところもある。私は公立一直線だったのでテキストは「チラ見」するだけで自分で本屋をはしごして面白そうな本を見つけた。

別の章にも書いたが日本で英語を学んでいる人へのアドヴァイスとしてよくお伝えすることは、インプットばかりでアウトプットの機会が少ない。つまり練習したり実際に英語を使う場所やチャンスが極端に少ない。これが日本人の英語が上達しない最大の理由だと思う。アジアの他の国ではブロークンであってももっと英語が生活に取り入れられている。

以前、関西の大学生のサークルに招待されてお話しした時にやはりこのトピックにみなさん興味があったようだった。英語を使うチャンスが無い。これは工夫次第である程度解決できると考える。

西山千、東後勝明、両先生の影響は私の人生を変えたことは確かである。それくらい小中学校での私にインパクトを与えた。現代にもこういうオーラを放っている先生方がいらっしゃるものと信じたい。

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