何歳から英語を学び始めるのが良いのか?

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 しかし、日本で生まれた日本人が第2言語として英語を学ぶのに適正な年齢はあるのか?この答えはUCLAのアジア言語文化学部講師、林先生が教えて下さった。結論は大学生だ。よく幼稚園くらいから英語を教えればよいと言われるが、林先生によれば日本国内で育つ環境であれば、もっとも英語の吸収が効率的なのは大学生だということだった。一般論として私は林先生の理論に賛成だ。しかし同時に幼稚園もしくはそれ以前から英語を使う環境をこどもに与えることは否定しない。

知人の30歳代の弁護士は海外に住んでいたことがないのに流暢な英語を話し、アメリカ人とビジネスや法律に関する議論を英語でこなすので、不思議に思い、どうやって英語を学んだかと聞いてみた。彼の母親が英語教師であったことと、英語を教えることに非常に情熱を持っていたので、彼が幼稚園に入る頃から英語を日常的に家庭内で話したり聞いたりしてきたというのであった。彼にとって英語と日本語の境目は無かった。違いは言語ではなく、コミュニケートしたい相手だった。日本語しか通じない相手、英語しか通じない相手、日英両語が通じる相手という分け方になっていたらしい。これは私の子供たちにも同じことが言えた。彼らはアメリカで生まれ育ったので日本で育った子供とは同じ条件ではないにしろ、英語、日本語の区別は無かったという。文法や発音が混じることも無かった。 日英バイリンガルという事に興味を持っていた私は自分の子供たちがどのようにして言語を習得し、どのようにして日英両語を使い分けるのかについて観察してきた。その中で一つ気が付いたことは、2つの異なった言語を混同させてはならないという事だった。混同というのは、一つの文章の中に英語と日本語の単語が混在し、日英両語の文法が入り混じることだ。これは実はアメリカで生まれ育った子供や、大人になってからアメリカに来て得意ではないが必要に迫られて英語を学んだ人たちが陥るパターンなのだ。このごちゃ混ぜの文章とは例えば次のようなものだ。

「BoysたちがLast Weekedに来た時CarがBrokeしちゃったのよ。そしたらMechanicがRepair してくれたので、Everythingオッケーになったのよね。」

 これを和訳すると、「男の子たちは先週末来た時に車が壊れてしまった。それで修理工が直してくれたのですべてオーケーになった。」基本的な文法は日本語なのに名詞、動詞などが英語になっている。Brokeは壊れたという過去形なのに「しちゃった」という言葉を付けて2重過去になっている、しかも最後にオッケーという和製英語まで混じっている。こういう文章は日系一世(日本で生まれてある程度の年齢になってから渡米した人)や英語が不得意な日本人が多く使っている。どうしてこのような文章になるのかと言えば、日本語と英語を頭のなかで完全に分離して使おうとしているからだ。場合や相手によって臨機応変に言葉を使い分けるという訓練を受けていない。

 そこで私は自分のこどもたちには一つの文章の中で英語と日本語を混ぜないように指導してみた。やり方は簡単だった。こどもは親の言っていることを聞いて真似る。だから親自身が日英が混じった文章を使わない。英語で始まった文章なら最後まで英語で通す。日本語なら最後まで日本語でという具合に。しかし、文章ごとに日英を交互にスイッチすることは構わないというルールにしてみた。その結果、娘と息子は日本語と英語が混じるような文章で話したことがなかった。 

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