中南米人 - アメリカでもっとも英語を勉強している人たち

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 ロサンゼルスの人口は約1千3百万人だ。その約半分がヒスパニック系といわれるスペイン語を母語とする国から来た1世とその末裔だ。アメリカ生まれ、アメリカ育ちのヒスパニック系の人たちは普通に英語を使う。しかし、中南米で生まれ育ってからアメリカへ渡った人たちは英語は母語ではないから苦労する。ロサンゼルスでもっとも多いヒスパニック系はメキシコ人だ。彼らはアメリカに来てから英語を学ぶ。確かに文法、スペル、発音などはけっこう適当な場合もあるが、彼らは英語を使う。なぜなら生活に必要だからだ。多くのメキシコ系移民は本国では英語を使っていない。アメリカに来てから学び始める。メキシコ系の人たちはよく働く。日本人の考える勤勉さとは異なった種類の働き者だ。作業が速いとか、正確で丁寧という点では日本人は世界でもトップレベルなので比べることはできない。しかし、コツコツと働く。日本人ならキツイとか汚いから嫌がるような仕事でもコツコツと働く。家族全員で働く。そして一軒家に住んでいる人たちが多い。部屋数の多い古い大きな家を買って自分たちで修理しながら大家族で住んでいる。彼らの多くは自動車修理工であったり、料理人であったり、オフィスビルのお掃除のおばさんであったり、医療施設の助手であったりと多種多様な職業に就いている。彼らの多くは現場で英語を覚える。私の知り合いのメキシコ人は19歳の時にひとりでアメリカに来て、大工見習から始めて仕事の現場で英語を覚えた。彼は勘の良い人なのでかなり器用に英語を使う。

 メキシコ人が英語を身に付けるモチベーションは簡単だ。食べるために必要だから。仕事の相手は必ずしもスペイン語を話すとは限らない。むしろスペイン語を話さない人たちと仕事で関わらないと市場の半分を逃してしまう。ここが日本人とメキシコ人の英語に対する考え方と行動の違いである。

 ロサンゼルスの日本人の英語はどうかと言えば、メキシコ人ほど真剣に取り組んでいるとは思えない。言葉の壁を理由に小さな日系社会で仕事をしようとする。もしくは半分くらいは日本人と仕事をしてその延長線上にアメリカ人のお客さんがいるという構図が結構多い。多くの日系企業では日本人はグループを作っている。一部の少し英語の達者な日本人が橋渡しをして英語圏の人間と深く繋がっているが他の多くの日本人(日本生まれの一世)はアメリカ人とはあまり繋がろうとはしない。そして、いつまでも英語が上達しない。これは大手企業でも同じだ。英語を生活の一部として取り入れる気概がメキシコ人ほどは無いと言ってよい。

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